福光の昭和レトロ旅館

富山へ家族旅行したときの宿は娘のコーディネートで福光市の割烹旅館へ。おいしいものには目がない長女と僕に合わせて選んでくれた宿ということで、トロッコ電車を楽しんだ後は一路福光へ。

d0035104_1237432.jpg高速道路で約45分移動して、賢いナビのお陰であっさり到着。
大きなガラス戸の引き戸を開けると、その時点で既に懐かしい古の旅館の気配。木の手すりのある階段を昇って二階の部屋に通されると、控えの間があり、その奥に12畳の座敷。
部屋の片隅には昭和30年代によく見かけた鏡台。内線電話は黒電話。控えの間の一隅には座机が置いてあり、もの書きができるようになっています。
映画のワンシーンで出てくるような昭和中期の風景がまるでそのままというところです。


d0035104_11243369.jpg世界的な版画家で知られる棟方志功師のアトリエがこの福光にあったということで、部屋の屏風には棟方師のレプリカ版画が貼り付けてありました。
ふくよかな線と色彩が誰をも魅了するその作品がレプリカとはいえ、見ることができたのはちょっと得した気分です。
宿から車で5分程度のところに棟方記念館があるというので、帰路の途中で寄ってきました。小さな記念館ですが、棟方師が制作をした家がそのまま残されており、絵を描くことに自由奔放だったという師の生活がありありと想像できるところで福光に行ったらぜひ寄ってほしい観光スポットです。

というのが棟方師が絵を描くのが紙の上で飽き足らず、生活の要である台所やトイレの天井、壁、柱などにそれぞれの神様を大切にするという意味もあって観音の姿を描いていたり、板襖の一畳もあるようなもの2枚に滝登りをする鯉を描いてみたりされています。この筆の勢いは特筆ものだと思いました。

d0035104_12372771.jpgそして、これこそ子ども時代の懐かしい記憶の中にあったテレビです。
今でも現役で動いています。チャンネルをガチャガチャ動かして選局するもので、リモコン世代の息子は取り扱いがよくわからず、仲居さんに教えてもらってました。
ところが、そのテレビさすがに年季が入っていてすんなり選局できませんでした。ローカルということもあって、UHFのチューニングダイヤルをぐるぐる回しながら、ちょうど良く映るところをラジオのように探るというものですので尚更のことちゃんと映っているのか、いないのかが分からないのです。
年配の仲居さんが「あのねぇ、坊ちゃん、もしこんな風に映らないときはね・・・」と言って、テレビの横っ面をバシッと叩きました。それでドンぴしゃり映りました。
それ、よくやりましたよね。あとチャンネルのダイヤルを微妙に左右に動かして、ちょうど良いところで息を潜めながらテレビの傍を離れていくということ。

そんな面白い体験ができた昭和の民俗博物館のような宿でした。
お料理はもちろん気の利いたものがちょうど良い分量で出てきておいしかったですよ。
子持ち鮎の塩焼きや鱧の吸い物仕立てなんかもおいしかったですしね。富山名物の白海老の昆布〆も出てきたりで富山満喫の良い宿でした。

福光市・割烹旅館「松風園」 http://www.shofuen.com/

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by yamomet | 2005-10-09 12:58 | 生活ダイアリー


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