あと三週ほどでお別れする高台の隠れ家やもめ庵に行きつけの焼き鳥屋さんの焼き方の大将Nさんとカウンターで一緒になることが多い常連のKさんが昨晩尋ねてきてくれました。
富山の大吟醸などなど酒匠であるNさんが厳選しておいしいお酒を、Kさんはお薦めのイタリアの葡萄の熟成された舌触りがおいしいイタリアの地ワイン・丹波酒造セレクションの有機栽培ワイン2001年製ピノグリージョを持ってきてくれました。まぁこれは美食の会になるなという予感はあったんですが、こんなに贅沢な会になるとは予想していませんでした。
普段は焼き鳥を焼いているNさんは酒匠の資格を持って、得意の焼酎分野では鹿児島に年に何度も足を運んで自分で買い付けしてくるという兵です。
常連のKさんは外資系企業のプロの経理マン。この二人が普段から鍛えた舌で選んできたものは当たり前でおいし過ぎでした。ワイン1本、大吟醸4合、焼酎1.2升と三人でとことん呑んで目覚めたら布団も掛けずに畳の上で大の字。和助は笠間で高野さんにお土産にいただいたものです。
料理はおいしい酒が来るのに合わせて日本酒に合うような選択を心がけてこんなものを作ってみました。
左上から時計回りに冷奴にキュウリとトマトをオリーブオイルと岩塩で和えたソース載せ、鶏ハム葱ゼリー載せ、刺身、糸三つ葉と蒲鉾の山葵醤油和え、出汁巻き玉子、カブの海老そぼろあん
豚バラとタケノコの煮込みに半熟玉子を添えて
つまみが足りなくなったので自家製鶏ハムに大根とキュウリのサラダを添えて
旅館エスペロのご主人にいただいた40cmクラスの岩魚の自家製燻製。これはもうちびりました。
柔らかい燻製で淡白な岩魚の旨みがぐっと凝縮してもぉ・・・・・絶句。こんな貴重なものをありがとうございました。
やっぱりやもめ庵ですから、〆はさくら夢2000を手打ちにしてひやひやと生醤油でいただきました。ただ硬いだけではない手打ちのさぬきうどんに感激していただきました。
高台のこの場所で縁側から夜景を眺めながら酒を呑む機会ももうあと数回限り。
ここに引越して来てから、手作り料理にかなりヒートアップしてきただけに寂しいなぁという気持ちで一杯です。だけど建物が「わしゃもう限界」と言っているので仕方ないですね。
まだ元気な姿のうちにお別れする方が良いと庵が言っているようです。
それはそうと今日はこの状態で仕事になるのか不安ですが、シャワーを浴びて行ってきます。