この方、遅い電車でかなりおくたびれのようでした。
視線は電車の天井に特に定めるでもなくゆらゆら・・・・
手にしたアルミパックに入ったつまみを落ち着かないふうに
指でつまみだしては、酎ハイをあおって、独り言。
カメラのモニターをしているフリをして手元を撮らせてもらいました。
なんかこういう疲れた感じのときが自分にもあるのかも、
ふとそんなことを思いました。
土曜日の夕方4時の神田駅。
ホームの雑踏の中に黒いロングコートを着たOLさん。
手に白いビニール袋に入れた缶ドリンクを飲みながら歩いてきました。
酎ハイを呑んでいるのでした。
ちょっと気が引けて袋でカバーしていたんでしょう。
何か面白くないことでもあったのかなぁ、などと勝手に人の気持ちに入り込んで
しまいそうになるのでした。
忙しいと心を亡くすという話を以前に掲載しましたが、改めてその言葉が去来します。