先日の出張の折に、旅館エスペロの専務さんが滝寺窯に案内してくださいました。
滝寺は上越市の中心から車で10分ほどいった自然林の中にあります。
周辺には古墳時代の遺跡があり、古代から人が定住する村のあった場所だったことがわかります。
そこに産出する良質の粘土を使い、須恵器を再興させるような焼き方を取り入れられていると聞きました。
市内の料理店で使われたりしていますので、鑑賞を目的とした器作りではなく、生活の中で使われる器ということです。遠方からのファンも多く、静岡から作品を求めに上越までおいでになる方もあるということです。
釉薬を控えた素朴な趣の花瓶
青い釉が海のような深い色を示す角皿
最近の僕の好みにばっちりとはまった焼き締めのぐい飲み。窯変で内側に散らばった灰がきれいな模様になっています。これで吟醸を呑むとうまいだろうなぁ。
現在はお一人で制作活動をなさっておられるのでとても多忙な毎日を送っていらっしゃるようですが、期限なしで馬上杯を2客お願いしてきました。
なにやら馬上杯は皿と脚を別々に作ることが多いのだそうですが、それを一度にろくろで挽くのはとても難しいのだそうです。
どんなステキなものになって出来上がってくるのか楽しみです。